琳派誕生四〇〇年記念 [特別展覧会] 琳派 京(みやこ)を彩る RINPA THE AESTHETICS OF THE CAPITAL

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みどころ

みどころ①

宗達、光琳、抱一、
百年ごとに降臨!
風神雷神図屏風

直接の師弟関係を持たず、芸術家たちが自らの経験の中で出会い、選び取ることによって継承されてきた琳派の流れ。その姿勢を端的に示すのが、模写という行為です。名高い「風神雷神図屏風」は、宗達・光琳・抱一の三者が描いています。写すことは、憧れの表明。三組の「風神雷神図屏風」は、一見同じようでありながら、三者それぞれの個性を秘めています。加えて本展では、光琳の「風神雷神図屏風」の裏面のために抱一が描いた「夏秋草図屏風」までもが花を添えます。

  • 国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆

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    展示期間:10月10日~11月23日(全期間)

    俵屋宗達 筆

    国宝 風神雷神図屏風

    京都・建仁寺

    無限に広がる金地の空間に、千手観音の眷属けんぞくである風神・雷神が対峙する。
    二神の躍動感、効果的な色彩の対比、たらしこみを用いた軽やかな雲の表現など
    宗達芸術の頂点を示す。光琳・抱一・其一らもこれに基づく作品を描いており、
    琳派の系譜を象徴する作品と言える。

  • 重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆

    詳細

    展示期間:10月10日~11月8日

    尾形光琳 筆

    重要文化財 風神雷神図屏風

    東京国立博物館

    二神は宗達の「風神雷神図屏風」とぴったり重なり、敷き写しによって
    忠実にトレースしていることが分かる。一方で、画面の大きさ等に変更を加え、
    安定した構図へと再構成している。

  • 風神雷神図屏風 酒井抱一筆

    詳細

    展示期間:10月27日~11月23日

    酒井抱一 筆

    風神雷神図屏風

    東京・出光美術館

    光琳の「風神雷神図屏風」をもとに制作された。抱一は、本家本元の
    宗達画を見ていなかったと考えられている。描写は平板化の傾向を示すが、
    世代を隔てた図様の継承が琳派という画系を特徴付けている。

  • 重要文化財 夏秋草図屏風 酒井抱一筆

    詳細

    展示期間:10月10日~25日、11月10日~23日

    酒井抱一 筆

    重要文化財 夏秋草図屏風

    東京国立博物館

    もとは光琳筆の「風神雷神図屏風」と表裏をなす作品であった。雷神図の裏は
    雨に打たれる夏草、風神図の裏は野分に吹かれる秋草が描かれ、その対比の趣向が
    見事である。抱一の光琳敬慕は、図像の継承のみならず新たな創造をも生み出した。

  • 「風神雷神図屏風」3作品を同時に鑑賞できるのは10月27日~11月8日です。
    2作品展示期間中は「夏秋草図屏風」が展示されます。

    • 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆(全期間)
    • 風神雷神図屏風 尾形光琳筆(10月10日~11月8日)
    • 風神雷神図屏風 酒井抱一筆(10月27日~11月23日)
    • 夏秋草図屏風 酒井抱一筆(10月10日~25日、11月10日~23日)

みどころ②

宗達、光悦共演―
光と歌の交響曲シンフォニー
全期間、全巻、全長
13.56メートル初公開!

  • 重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻 本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵

    詳細

    展示期間:10月10日~11月23日(全期間)

    本阿弥光悦 書・俵屋宗達 下絵

    重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻

    京都国立博物館

    海上を飛翔し、地上で羽を休める鶴が金銀泥で描かれ、その上に三十六歌仙の和歌が書される。
    緩急自在に展開する宗達の下絵と光悦の書は、観る者に息をもつかせぬ圧倒的なもの。
    かつてこの作品を入手した陶芸家・荒川豊蔵は、箱蓋裏に「天恵」と大書した。

みどころ③

琳派誕生四百年記念展開催

いまから400年前の1615年、京都・鷹峯の地に本阿弥光悦が徳川家康から土地を拝領し、工芸を家業とする親類縁者を集め、芸術家の村「光悦村」を作ったのが「琳派」のはじまりとされています。

みどころ④

京都で初めての大規模な琳派展

京都で生まれた「琳派」は、京都の地で脈々と受け継がれ、様々な芸術分野でその様式を育ててきました。しかし、今まで琳派の本格的な展覧会は京都では一度も催されてきませんでした。

みどころ⑤

メモリアルイヤーのとりを飾る決定版展覧会

国宝5件、重文36件、多彩なジャンル(絵画、書、陶芸、漆芸、染織)で琳派の名品と出会えます!

「琳派」って流派?

「琳派」は、本阿弥光悦と俵屋宗達がおこし、その百年後には尾形光琳、乾山の兄弟が現れ、また百年後に酒井抱一が継いでいった日本を代表する流派として認知されています。しかし、「琳派」という流派名は、光琳の名の一字をとって近代の研究者が作った略称です。彼らに直接の師弟関係はなく、宗達を光琳が、光琳を抱一が、それぞれ発見し私淑し、その意匠を取り込み、自分の芸術として発展させていきました。つまり「琳派」とは日本美術史の中でも独特の成立、発展をした「流派」ではなく「様式(スタイル)」だったのではないでしょうか。